夏休みが終わって…ホグワーツ行き特急列車に乗って…

 今年もホグワーツでの忙しい一年が始まった。

 忙しくもあり楽しくもある一年。





















 組み分けの儀式では、やっぱりスリザリンには純血の魔法使いの子供たちがたくさん入寮してきた。

 それは良かったんだ。

 みんな小さいし、可愛いし、楽しい。

 一年前のたちのようで、わいわいがやがやしゃべったり飲んだりしている。



 ともまた会えたし、ニトも少し大きくなってたけど、相変わらずだった。

 今年は去年よりもゆっくりとしたホグワーツでの生活が待っていると…そう思ってたんだ。



 …でも、それって…すぐに違うってことに気がついた。



 辺りを見回してみれば、グリフィンドール寮席のどこにもハリーとロンの姿がなかった。

 おまけに職員席にはスネイプがいなかった。

 ……何か起こしたな。

 直感でそう思ったけど、も気がついているみたいだった。




 とりあえず、彼らがただの遅刻であることだけを祈って、監督生について寮に戻る。

 そうしたら、声をかけてくる人がいた。









 「あのっ!!」









 やや上ずった声。 

 振り返ったら、そこには新入生の顔があった。

 薄茶色の髪をした小さな少年。首から提げているのはカメラだろうか。

 見た目上ハッフルパフか、グリフィンドールといったところだろう。

 一緒にいたは思いっきり顔をゆがめての後ろに隠れた。

 というより、少年から目をそらした、といったほうがいいのだろう。


 「ですよね?僕、コリンって言います。コリン・クリービーといいます。あの……」


 「こんにちは、コリン。」


 が笑顔を向けたとたんコリンの顔が真っ赤になった。


 「えっと…僕、グリフィンドールなんです……えっと……」


 ますますの表情が不機嫌になった。


 「僕、あなたのこと、先輩たちからいっぱい聞きました。すごい素敵な人だって。

  スリザリン寮だけど寮に関係なく人に接するし…」


 熱烈なファンだろうか…?


 「頭も良いって。学年トップなんでしょう?グリフィンドールのふわふわした髪の先輩が言ってました。

  みたいに頭が良くなりたいって。」


 ………ハーマイオニーのことか?


 「うん、それで?もし用件があるなら早く言ってくれるかな?

  君も、僕たちも、監督生の後についていかないと怒られちゃうからね。」


 「あっ…ごめんなさい。じゃあ…写真撮ってもいいですか?」


 少年は首から提げたカメラを手にして微笑んだ。

 が聞いちゃいられないという表情でに何かささやいていた。


 「あの…一緒にいるの、…?の二人の写真が撮りたいんですけど…もすごい頭がいいって…」


 がどう?っとに聞いていた。

 露骨にいやだ、と言う声が聞こえた。


 「ごめんね、は気難し屋なんだ。僕だけでいいかな?」


 「あ、はい!!」


 パシャッとシャッターを切る音が響く。フラッシュがたかれていて目がちかちかした。

 コリンは俺も写真に収めた。

 俺なんか、撮んなくてもいいのにさ。


 「ありがとうございました!!」


 紅潮した顔で、そういっていた。


 「、行くぞ。監督生が戻ってくる前に彼らに追いつかなくては。」


 「あ、うん。」


 はコリンにまたね、と手を振るとのあとをおってスリザリン寮への階段を上がっていった。

 コリンっていうのはなかなか面白い子だなと思った。


 「綺麗な人だったなぁ…」


 コリンの呟きが聞こえていた。



















































 何とかぎりぎりスリザリン生たちの一行に追いつくことができた。

 新しい合言葉を教えてもらって中に入る。

 いつもと変わらない寮の談話室だった。

 監督生がせわしなく一年生に指示を出す。

 一年生は自分の部屋を探している。

 そんな中を俺たちは部屋へと進んだ。

 一年生が俺を見て驚いたり、感心したりする声が聞こえていた。

 上級生に、あの動物を連れている人は誰?と、聞いている子もいれば、

 すごい綺麗な先輩が二人いるよ。

 ってしゃべってるやつらもいる。

 一年生って言うのはホグワーツに興味津々のお年頃なのだ。
























 「写真なんか、撮らせなくてもよかったんじゃないか。グリフィンドール生だろう。それにマグル出身のやつじゃないか。」


 「……あれだけ僕のこと褒めてくれたし…あしらうのはどうかと思ったんだよ。」


 「スリザリン生だったら別だけどな。他寮生にわざわざサービスなんかすることないと思う。」


 「そう?」


 「ああ。」


 「まあ、いいよ。それより疲れたなぁ。」


 「夏休みは楽しかったかい?」


 「ああ。パーティーに招待してくれてありがとう。

  あのあと…新しい教科書を買いに行って、そのあとからドラコの家にお世話になったんだよ。」


 「ドラコの家か。マルフォイ家も純血で有名だから、いい屋敷だったんじゃないか?」


 「そりゃもう。ドラコの家に滞在した最初の三日間は迷ったよ。


 「迷ったって……らしいけど。」


 「あはは……」


 の笑い声が響く。

 疲れてた俺は二人の話し声を聞きながらの座っているいすの横で目を閉じていた。


 「そういえば、闇の魔術に対する防衛術のクラス、ロックハートだって?」


 「そうなんだ。魔力があるとは言いがたいね。口先だけのやつだよ。僕、教科書買わなかった。


 「僕も。買っても意味ないと思わない?だいたいネーミングのセンスもなってないし。


 「同感。教科書リスト見て笑った。何だ、このおかしな名前の教科書は、って…」


 「だって、あれでしょ?グールお化けとのクールな散策。


 「笑えないジョーク…だよな…」


 「はぁ…今年も闇の魔術に対する防衛術は自分たちで勉強するしかないかな。」


 「…もしくは、スネイプ教授だな。」


 「頼るか。


 「教えてくれるだろう。スネイプ教授は陰険だけど、しっかりとした論理と知識の持ち主だからね。」


 「そうだねぇ……」 



 その会話を最後に…俺は完全に寝入ってしまった。





















































 「…あ、とニトが寝てる。」


 「長旅で疲れたんだろう。」


 「このままにしておこうか。」


 「起こすのもかわいそうだしな。そうそう、この前見つけた本なんだが…」


 が真新しい本を取り出した。

 『正しい闇の魔術の使い方』

 なんか、怪しい感じ。すごく気分が高まる。


 「一緒に読まないかい。なかなか面白い。歴史なども図解されているんだ。」


 興味あるなぁ……





 こうしてホグワーツ二年目の夜は更けていくのである……






















































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 こんなのどう?(笑)
 コリンみたいな迷惑さん、私は好きだなぁ…
 ハリーのおっかけみたいだけど(爆)




































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